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2024-04-01

【メダン駐在日本語教師 北野のつぶやき】インドネシアZ世代の特徴3選

インドネシアのメダンで日本語教師を始めて一年が経ちました。インドネシア生活も板についてきた、と言いたいところですが、未だ胃腸は絶不調だし、辛い物は辛いし、日本の静けさが恋しい毎日です。

日本語教師として、毎日インドネシアの若者と関わっているとインドネシア人の共通点が少しずつ見えてきました。日本語教師が「インドネシア人は〇〇、日本人は△△」と『集団』で捉えることには少し注意が必要なのですが、それでも純日本人の私には、「インドネシア人、なんでだよ。」とつい思ってしまう場面もしばしばです。

今回は、インドネシアで1 年過ごした私が感じる「インドネシアZ世代」の特徴を3つご紹介します。

インドネシアの民族・宗教は?


はじめに、インドネシアの民族・宗教について簡単にご紹介します。インドネシアはマレー系のジャワ人、スンダ人をはじめ、中国系、アラブ系、インド系など300以上の民族が存在する多民族国家です。また、イスラム教徒が全人口の約85%、キリスト教徒が約10%、その他ヒンズー教、仏教など多様な宗教が信仰されている国でもあります。

私が現在赴任しているここメダンは、スマトラ島東北部に位置する商業都市で、民族はジャワ人、バタック人が多数居住しており、その他に全国平均3%といわれる中国系インドネシア人がメダン市の人口の2割(推定)を占めるという特徴を持っています。また、キリスト教プロテスタントがメダン市人口の約30%と比較的多いのも特徴です。

これからご紹介するインドネシア人の特徴については、「人によって違う」「地域によって違う」「民族・宗教によって違う」ということを大前提に、気軽なスタンスでお読みいただければと思います。

インドネシア人は素直で純粋?

インドネシア人ってどんな人?と聞かれて真っ先に思い浮かべるのが“素直で純粋”だという点です。もちろん個人差があり主観がかなり入っていますが、日本人にはないまっすぐさを感じます。

例えば、授業中に私が「わかりましたか?」と尋ねるとみんな揃って「はい、せんせいー!」と大きな声で返事をしてくれます。「こいびと」という新しい言葉を覚えると、クラスの2人の男女を指さし、「せんせい、2人はこいびとです!」と嬉しそうにひやかし、ワーワーキャーキャーと盛り上がっています。

インドネシアのこと、日本のこと、どんな話題でもキラキラとした目で興味深く話を聞き、あらゆるリアクションを示してくれます。クラスは20代が中心ですが、そこはまるで小学校のよう(褒めています)。 日本生まれ京都育ち、冷めた学生時代を過ごしてきた私からすると、何がそんなに楽しいのかと疑問に思うことも多いですが、素直で純真無垢な彼らと過ごし、毎日心が洗われる思いです。

仕事もプライベートもコミュニケーションは全力!


日本に一時帰国した際に、最近日本で働き始めた4人の元生徒たちに会って、お互いの近況報告をしました。仕事で困っていることはないかと聞くと、4人全員が「どうして日本人は仕事のときは優しいのに、仕事じゃないときは優しくないんですか?」と聞いてきました。

どういうことかと詳しく話を聞いてみると、「仕事中は優しくいろいろと教えてくれたり話しかけてくれるのに、休憩時間になると全く話しかけてくれない。」ということでした。恐らく、その日本人は休憩を邪魔しちゃいけないと遠慮して声を掛けなかったんじゃないか、と伝えましたが、彼らにとっては仕事と仕事以外の時間で対応が変わることにとても戸惑っているようでした。いつでも素直に気持ちを伝え、コミュニケーションを取る彼ららしい悩みだと感じました

日本人同士だとどうしても仕事上の付き合いとして一定の距離を保って人間関係を構築しがちですが、インドネシア人の彼らに対しては、仕事もプライベートも同じように、どんどん踏み込んで関係を深めていってもいいかもしれません。

今回はインドネシアZ世代の特徴を2つお伝えしました!
次回、残る一つをご紹介します(^^)/

この記事を書いた人

北野文

日の出医療福祉グループ 国立メダン職業訓練校駐在 日本語講師
介護福祉士資格と日本語教師資格のダブルライセンスをもつ。
前職で医療福祉業界での人事を担当。介護現場での外国人人材の就労支援するなかで、実践の即した日本語教育の必要性を感じ、現在インドネシアにて介護人材育成に取り組んでいる。